EDUCATION(名工大生向け)

研究室配属対象学生へのメッセージ

私たちは主に電磁界材料とその応用デバイスの研究開発に取り組んでいます。発足間もない研究室ですが、私たちの研究成果は国際的にも著名な論文誌において発表・紹介され、全国紙でも取り上げられるなど非常に高い注目を浴びています(例:NaturePhysical Review Letters読売新聞朝日新聞など)。私たちは今後もさらに価値ある研究成果を発表し続けるため、毎年新たな学生を募集しています。当研究室に興味のある方にはいつでも見学対応いたします。不在の場合もありますので、まずはContactにあるメールアドレスまでご連絡ください。なお、以下にも当研究室に関する情報を記載します。

【当研究室で得られる経験】

当研究室で学べることとしては主に以下の事柄が挙げられます:

① 電磁波
② 電気回路、電子回路
③ プログラミング(MATLAB、LabVIEW含む)
④ アンテナ(一部)
⑤ 英語
⑥ 企業との共同研究

このうち、①電磁波に学習できることはもちろんですが、私たちの開発する電磁界材料は②電気回路に関連する理論に基づいて設計されます。また、ダイオードなど電子回路素子を統合することでさらに先進的な電磁界特性を実現します。このような材料を③コンピュータ・シミュレーション(商用シミュレータHFSSや数値解析手法TLMの独自プログラム)により評価します。加えて、実験プロセスやデータ整理の効率化・高速化を図るため、MATLABやLabVIEWといったソフトウェアも利用します(特にこれらソフトウェアは研究に限らず、今後エンジニアとしてみなさんの役に立つはずです)。④当研究室はアンテナ開発のラボではありませんが、一部実験などを通して学ぶ機会があります。⑤Membersのページにあるように私たちの研究には国内だけではなく、海外の研究者も関わっています。これら研究者との共同研究を通して実践的な英語を学ぶ機会があります。⑥加えて、国内企業とも共同研究を実施し、将来の私たちの生活にインパクトを与えるような製品開発も目指しています。

上記①から④については学術的な内容となり就職先によっては一部役に立つかもしれませんが、⑤や⑥については広く名工大学生のみなさんの今後のキャリア形成に役立つと考えています。とりわけ、本学電気・機械の学生さんの実際の就職先では市場が国内のみに留まらず、海外まで広がっているケースが多く存在します。当研究室で積極的に英語力を磨くことは、今後みなさんの活躍の場を国際的にも広げるチャンスとなります。また、企業との共同研究は就職活動でも参考になる経験を積むことができます。

【設備】

当研究室の主要な設備は以下の通りとなります:

  • ネットワークアナライザ(Keysight Technologies社製、N5249A)
  • オシロスコープ(Keysight Technologies社製、DSOX6002A)
  • オシロスコープ(Keysight Technologies社製、DSOX2022A)
  • 信号発生器(Anritsu社製、MG3692C)
  • パワーメータ、パワーセンサ(Anritsu社製、ML2496A、MA2411B)
  • 電力増幅器(OPHIR社製、5193RF)
  • Open TEMセル(Frankonia社製、 TEM1000)
  • 標準ホーン・アンテナ(Corry Micronics社製、CMILB-187-10-C-S、CMILB-284-10-C-S)
  • HFSS(電磁界シミュレータ)(Ansys社製、25ライセンス)
  • Designer(回路シミュレータ)(Ansys社製、25ライセンス)
  • ワークステーション(リアルコンピューティング社製、4台)
  • Network-Attached Storage(リアルコンピューティング社製、4台)

これらは全て2013年以後に購入された設備となり、現在(2016年8月時点)も新たな機器を導入していることから研究環境は今後一層充実する予定です。配属学生はこのような最先端の機器を利用して測定することができます。また、電磁界シミュレータHFSSについても国内単独研究室としては珍しく、25ライセンスという非常に多くのライセンスを所有していることから(一般的には1ライセンスまたは多くても5ライセンス)、測定およびシミュレーションの両面において大変恵まれた環境と言えます。すなわち、みなさんの取り組み次第では非常におもしろい成果も期待できます。

【目標】

当研究室では卒業(または修了)時までに各課程において、以下のような目標を掲げます。

学部:a) 研究の進め方を学ぶ
修士:b) 自ら何か新しい結果を出す
博士:c) 新たな学問体系の礎となる研究成果を創出する

a)については学部生最後の1年を通して研究のいろはについて学んで頂きます。自身の研究テーマに関する基礎知識の習得や、最新の研究結果が紹介されている英語論文を読み進める能力の養成など、研究を進める上でベースとなることを身に付けてもらいます。また、例えば朝10時から17時までなど、毎日研究生活を継続して習慣付けることも目標の一部となります。特にこの期間はみなさんが社会人として巣立つ一つ手前のステップとなりますので、自らの能力を発揮できる生活リズムを作ってさらにそれを継続することは大変重要と言えます。なお、学部における具体的な目標としては学会発表を掲げると良いと思います。プレゼン能力も広く社会で役に立ちます。

b)ではさらにみなさんが「自立的に」研究を進められることを目指します。学部生に対しては私も非常に細かく研究をサポートしますが、修士学生は目の前の問題に対して自ら考え、自ら行動を起こして解決に向かって進むことのできる能力養成を目標としてもらいます。この自立性もみなさんが社会に出てからは大変重要な要素となります。ただし、現実的には私もみなさんの研究を進めるために助言をするかと思いますが、これはみなさんが何か大切なものを学ぶ貴重な機会が一つずつ失われていると認識しましょう。修士課程在学中の具体的な目標としては学術論文を1編出版させることが良い目標となります。特に就職活動前までに投稿できると、良いアピールポイントになります。非常にハードな目標かもしれませんが、限られた期間で成果を挙げた具体的な証拠となりますので、就職活動でもみなさんを助けてくれる、大きな強みになります。

c)の博士課程というのは研究者として独り立ちする一つ手前のステップとなります。これまでの歴史的な研究背景や動向を調査・理解しながら、私たちの過去から未来の科学技術創造へとつながる研究テーマを独立して遂行できる必要があります。その研究では十分で明確な新規性を含み、その現象を具体的に説明または裏付けする理論、解析・実験結果が必要になるかもしれません。これらを体系的にまとめて1つの研究分野やテーマとして確立できるかがキーとなり、今後自身のキャリア形成にも大変貢献します。具体的な目標としては、本学電気・機械専攻の規定では博士課程修了の要件の1つに学術論文2編の発表を定めておりますが、3編以上の出版が望ましいでしょう。ただし、博士課程の場合は単に論文数が多いことよりも内容が重要と考えます。これは博士課程の学生にとってのプライオリティが学位を取得すること自体よりも、その後も長期的に十年、二十年と一人で研究に取り組むことのできる知識と能力を身に付けることにあるためです。博士課程は研究に関して人生で最も充実し、最も専念できる期間の一つですので一日、一日を大切に過ごして下さい。

研究補助員

当研究室では研究予算の状況に応じてアルバイトとして研究補助員を募集しています。対象は学部1年生(いずれの学科も可)からとなり、特に1年以上など長期間働くことのできる人を募集します(時間の目安は週に2時間程度を1、2回)。具体的な業務内容はExcel上でのデータ整理など簡易なものになります。興味のある方はContactにあるメールアドレスまでご連絡ください。

Lectures

ディジタル信号処理(学部3年後期)

応用実験-2.伝送線路の電流分布とインピーダンス特性の測定(学部3年前期)

専門実験-10.マイクロ波の基本測定(学部3年後期)